追悼 ジョー中山さん （北山の昔話）写真追加

先日、ジョー山中さんが亡くなられました。

直接お会いしたことは無かったのですが、
ジョーさんにはお世話になったことがあるのです。

その昔。
華やかなりし頃のジュリアナ東京で

小学館ビッグコミックスピリッツ主催の
「ミスIONAコンテスト」というミスコンが開催され、

男女動植物を問わず２０００名の応募の中から
わたくし北山亜紀子が優勝し、

（それを期にプロ入り（ビリヤードの）しました）

そのスピリッツの
見開きセンターカラー記事を見て

とある事務所さんからオファーが来たのでした。

ガールズバンドのボーカルをやらないか、という。

最強のガールズバンド
プリンセス・プリンセスが解散した頃で、その後釜を・・・という狙いだったようです。

その企画のプロデューサーが
ジョー山中さんでした。

事務所の社長の古いご友人で、
社長が個人的に頼み込んだそうです。

ボーカルに抜擢されたものの、当時のわたくし、

桐朋学園短期大学芸術科（現桐朋芸術短大）演劇専攻で
クラシック声楽の基礎はやっていた・・・けれど

まだまだ人様にお聞かせする レベルには無く・・・

でもまあ
舞台をやっていたので声の大きさは申し分なく、
声域も４オクターブあります。
幼少の頃から通ったスイミングのおかげで肺活量もある。

声質も悪くない、とボイストレーナーの先生にお墨付きをいただき、
鍛えていただくことになりました。





渋谷の貸しスタジオで個人レッスンを受け,
また駒込にあったプロ仕様のスタジオ
「サウンドファクトリー」でメンバーと練習したり

その録音テープをマネージャーが
伝書鳩のようにジョーさんに届けては、

帰ってきたマネージャーが渋い顔で


「ジョーさんは、テープ聴きながら、首を横に振っていらっしゃったよ」


いつか、首をタテに振っていただこう、
そして直接 ご指導を受けたいと思って
頑張っていたけれど

ある日、マネージャーが重い口調で連絡してきて

突然事務所が潰れ（社長の経済的な問題だったそうです）てしまって・・・。


ジョーさんが要求なさるレベルに到達できないまま
一度もお会いすることなく
バンドも空中分解してしまったのでした。

もう、十数年前の昔話です。


その時には
モノになりませんでしたが、
歌うことの楽しさ、素晴らしさに目覚めさせていただきました。

ありがとうございました。R.I.P.

「人間の証明」テーマ　映像はこの映画のラストシーン。


松田優作さん追悼のために「人間の証明」を歌う、ライブ映像

5月9日、最後のインタビュー
人生は夕方から楽しくなる：ロックミュージシャン・ジョー山中さん

ジョーさんが賛同していらしたGRSで、Rainbow Shipが聴けます。
（この曲は昔課題曲として与えていただいた、思い出深い曲です。）

ジョー山中さん死す…武闘派ロッカー昨年公表の肺がんで